ごあいさつ


代表取締役社長
堀川 浩
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株式会社福助の寿司と日本料理店の展開は、築地で仲卸業を営んでいた大正2年創業の佃堅水産株式会社が、昭和35年5月に、「鮨と一品料理 魚河岸直営福助」を、銀座2丁目の旧読売新聞本社ビルの並びにオープンしたことが始まりです。
当時の寿司屋と言えば、板前が威張っていたり、値段がわからなかったりで、庶民にとっては敷居が高い店が多かったものです。そんな時に福助が強く打ち出したのが、

1)あらかじめ価格を明示する明朗会計

昭和44年に出店した東芝ビル地下2階のマンモス店で、すべてのネタを1カン30円で出したことがとても話題になりました。福助の寿司各店は、現在、均一価格ではなくなりましたが、すべてのネタを1カン単位で価格表示しています。

2)仲卸直営店だからこそできる新鮮で豊富な品揃え

魚の仲卸業者が運営しているお店ですから、魚の種類、鮮度はもちろんですが、産地にこだわって仕入れています。「今日のおすすめは?」と聞かれたら、「今日は勝浦産の美味しい金目鯛が入っています」とお答えするように。江戸前鮨の伝統を守りながら常に新しい食材や調理方法にも強い関心をもっています。

3)すべてのお客様は平等に

福助・ほり川チェーンの板前は、お客様からビール等をすすめられても、「お気持ちだけ頂戴します」とお答えしております。それは、初めていらしたお客様も、ごひいきにしてくださるお客様も大切にしたいと考えているからです。また、女性やお年寄り、お子様がハイチェアーにお座りになるのは大変です。福助はすべてローチェアーにしています。どなたにも安心してくつろいでいただける店づくりを心がけています。

という3つの大原則です。1号店のオープン以来、どんな時でもどんな場所でもこの3つの大原則だけは、変わることなく脈々と受け継がれています。

 

1号店のオープン以来、高度経済成長の波に乗って、ホテルへ、百貨店へ、アメリカへと、どんどん店舗を増やした時期もありましたが、今は、時代が変わり、より質を求められる時代です。そして、明朗会計や気持ちのいいサービスは、飲食店において珍しいことではなくなりました。

そんな環境下、平成17年株式会社福助においても、創業者から私へと経営がバトンタッチしました。私は、これからの時代を「福助・ほり川チェーン」が強く生き抜いていくためには、3つの大原則をさらに深化させる必要があると考えました。
そして、「3つの大原則を深化させ、お客様と従業員の笑顔を守るには、店舗の再編成が必要だ」という結論に達しました。
私は、考え抜いた末に、古いタイプの店舗は閉店することにしました。お客様、アルバイトのみなさんとの別れ……、お店を閉めることは開店するよりもずっと大変です。しかし、その痛みを十分に味わったからこそ、今、やっと次の展開へと準備が整いつつあります。今後も、首都圏を中心に出店をしていきたいと考えております。

私は、お客様に「福助」「ほり川」にいつご来店いただいても、安心できる「場」と「サービス」の提供をお約束します。ご来店いただくたびに、「福助・ほり川に行って良かった」と言っていただける、お客様の印象に残るおいしい料理やサービスをご提供し続けます。

2013年に「和食」が世界無形遺産に登録され、2020年には「東京オリンピック・パラリンピック」が開催されます。
日本の食文化の代表である鮨、日本料理、天婦羅、鉄板焼の専門店として、私たちは質の高いパフォーマンスを心がけ実践して参ります。

今日もご来店くださるお客様、そして、お店に関わってくださるすべてのみなさま、これからも『福助・ほり川チェーン』をどうぞよろしくお願いいたします。